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オセロ

主治医

いつも傍にいて絶対に離さないでいてくれたのは先生でした。
そのことを、私は大きく書いてなかった。
私は先生が大切です。人はよく近くにいる人の事を当たり前って思ってしまうけどその通りだって思う。
私は今の主治医がいつもいてくれたからその感謝を忘れてしまっていたかもしれない。
でも、先生にもし出会ってなかったら私は今ここにいるか分からない。
もし先生が私の主治医じゃなかったら私が生きているかも分からない。
それくらい大切主治医。私ははっきりいえるよ。
先生が死んじゃったりしたら私も死ぬって。それくらい大切な人です。

私が先生と出会ったのは高校3年の冬だったように思います。
たぶん一番病気がひどくて、その上卒業とかさなる一番大変な時期でした。
私はそれまであるクリニックに通院していました。
でも、先生から「あなたをみれない」と言われて私はショックにおちてました。そんな時私を拾ってくれたのが今の先生でした。
始めての診察の前に治療希望欄があってそこに私は
「入院したい」「IVHをしたい」と書いたことを覚えてます。
始めてきていきなりこんな事を書く患者もいないと思います。
でも、先生は怒らなかったし説明をしてくれた。
そして、私は高校卒業がすごくあぶなかった。
出席日数が足りなかったのだ。そんなとき周りから言われる言葉はみんな一緒だった。「ちゃんと学校ぐらいういきなさい」辛かった。分かってるけど出来ないからなおつらかった。
そんな時先生は違った。「休んでいいんだよ」って言ってくれた。
そんな先生の言葉が一番救われて学校に行く勇気になった。
1日も許されないような出席日数だったけど、先生が言ってくれた言葉はすごく勇気をくれた。
それからどうにか卒業した。
卒業と同時に私は短大進学が決まっていた。
行きたくない短大へ。
先生はいっぱいの字が書かれた紹介状を渡してくれた。
辛くてしかたなかった。でも先生はしっかり最後にいってくれたの。
「いつでも戻っておいで」って。私は救われた。
居場所があることをほど心強いものはない。
短大に入学してからもずっと泣いてばかりだった。急に先生の所にいったこともあった。
短大の近くの病院の先生もみんな私を診察続けれないと言う。
先生の所に戻った方がいいって言う。
先生と私の関係を壊すような治療はとても出来ませんと言われた。
結局先生の元に戻った私。またボロボロになって戻ってしまった。
悪い気持ちでいっぱいだった。元気になって戻りたかったのに。
でも、先生は「おかえり」って言ってくれた。
先生は優しすぎるんだ。でも、私はときに先生に攻撃的になり診察を休んだりした。それでも待ってくれた。
何回もODした。しない!っていってした。でも見捨てなかった。
自殺する!って何回も言った。でも見捨てなかった。入院もさせなかった。
そのおかげで私は自分の力でその辛い気持ちから乗り切る方法をみにつけたのかもしれない。
でも、まだその頃リスカは未知の世界で私だけがリスカをしていた。
だから先生も辞めなさい!って言ってきた。
そこらへんでぶつかり合った。でも、先生に私は1冊の本を渡した。
「リストカットシンドローム」それを素直に読んでくれた先生。
そして、それから1度も怒らなくなった先生。
そんな医者がいていいのか?って思った。医者って私にはすんごいいばってる人だって思った。
でも、しっかり学んでくれるんだって知った。
それから私は先生のことを信じ続けてる。
時々上手くいかないけどその時は手紙で伝えたりして絶対逃げないようにしてる。先生が今まで私にしてくれたことは大きすぎてとても恩返しなんて出来ない。ODをして内科病棟からおいだされそうな私を先生は危険じゃないのでもう少しお願いします。って言ってくれた。
精神科の病棟に戻ってからも本当に病棟担当の先生がみないといけないけど、先生が交渉して見てくれた。
先生はいつも一生懸命私をみてくれていた。私の分からない言葉にも耳をかたむけてくれた。こんな医者はこの世にいないって思っている。
だって「病気治りたくない!」っていう患者をみてくれる医者なんて普通いないよ。だから私は先生には何でも話せる。
先生しか話せない。先生が私はとっても好き。
私が元気になることが一番の恩返しだって分かってる。でも、今は出来ない。だから、私は医療関係者になるって決めた。
私も先生みたいにすごい人間になりたいって思う。誰かの安定剤のような人間でいたいって思う。
だから私はこの病気になって一度として嫌だ!って思わないのは先生に出会えたから。こんなにたくさんいる医者と患者の中で出会えたのは奇跡かもしれない。だから私はこの奇跡を大切にしていきたい。
直接は恥ずかしくて言えないけど、先生ありがとう。


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